【サイレントヒル2考察】ストーリー考察13 ツインピラミッド戦からエンディングまで

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目次

ツインレッドミラピッド戦

  • マリア:ジェイムス!
  • ジェイムス:もうやめてくれ!
    • マリア刺される
    • ジェイムス叫ぶ
  • ジェイムス:何度も苦しめないでくれ!
  • ジェイムス:もうわかってる
  • ジェイムス:お前が必要だったんだ
  • ジェイムス:でも もういらない….
  • ジェイムス:自分で決着をつける

雰囲気的にはラスボスっぽいけど前座である。

ジェイムスは「メアリーを殺害したのは自分だ」と理解したのですが…

それでもサイレントヒルは”マリア=(メアリー)”を殺害し、ジェイムスの罪をしつこく強調してくる。

もう真実は知っているのに真実を見ろ!とトラウマを強調されても苦しいだけである。まさに「もうやめてくれ!」「何度も苦しめないでくれ!」と言いたくなる。

覚悟を決めたジェイムス

  1. ジェイムス:お前が必要だったんだ
    • ジェイムスは罪悪感で死にたかったので「誰か自分を殺して欲しい」と願ってしまった
  2. ジェイムス:でも もういらない….
    • メアリーを殺害したジェイムスは自分自身で罰を受けると覚悟を決めた。
    • だから罰を与える存在はいらない
  3. ジェイムス:自分で決着をつける
    • 今となっては間違った願いから生まれた存在(三角頭)を否定するために戦う覚悟を決めた

三角頭はジェイムスの願いから生まれたものであり、またジェイムス自身でもある。(n回目)

312号室でビデオを見て最も悪いのは自分だと思った。

だからこそ自分自身で罰を受ける(償う)覚悟を決めた。

そのため今となっては間違った願いとなっており三角頭に対して「もういらない」と伝えた。

もともとサイレントヒルの力によって勘違いさせられていたジェイムスの記憶だが、恐らくサイレントヒルに来る前の時点ではとてつもない罪悪感に襲われていたと思われる。

そのため最初の時点でジェイムスが「誰か自分を殺して欲しい」と思っていたのは本当かもしれない。

だが待って欲しい。なんで2体おるん?

なんで2体いるのか?

  • 1体目は「メアリー殺害の罪」に対する自罰意識の象徴
  • 2体目は「エディー殺害の罪」に対する自罰意識の象徴だと思われる。

恐らく2体とも「誰か私を殺して欲しい」という内面が実体化したというところは同じで、2件分の罪状に合わせて2体になったということかもしれない。

あくまでジェイムスは普通の人なので、エディーの殺人に対してはそれなりに罪悪感を覚えたと思われる。

“自身を殺して欲しいという願い”の2回目が発動し合計で2体になってしまった…

もしくは単純に殺人の罪の2件目とシンプルなものかもしれない

余談:罪とサイレントヒル

罪が無い人は?

ローラは特に罪やトラウマと言ったものは無く、そのためモンスターと遭遇したことはないようだったので”誰もいないサイレントヒルの町”という視点だったと思われる。特にジェイムス達のように苦しむことはなかった。

でもローラは孤児だし性格も捻くれてるとこあるし何かトラウマを持っていそうだが…

仮にそういった負の記憶や、感情があったとしてもローラが見ている世界はそれらを反映させたものだったのかもしれない。(誰もいない世界)

殺人の罪はないエディー

  • アンジェラが殺害したのは父親で”父親を模したモンスター”が出てくる
  • エディーが殺害したのは犬だが”いじめっ子を模したモンスター?”が出てくる
    • エディーの場合ほぼ人のままのように見えたが…撃ち殺す前はゾンビのような感じだったのだろうか

エディーの場合は、いじめ加害者の飼っていた犬を殺害したのみで人間は殺害していない。

でも彼の世界では殺した犬が襲ってくるというわけではなく、いじめ加害者の容姿をした人間(怪物)?が襲ってきていたようだった。

エディーは犬よりいじめ加害者に対しての罪の意識、記憶、トラウマが強かったと言えるので何を罪と感じているかは本人依存で変化するのかも。(“いじめ加害者の犬を殺したかった”という意思はなかったため、本質的にはいじめ加害者に対する罪の意識となる)

つまり殺人だけが特別ではないのでジェイムスの2体目の三角頭はやっぱ願いの2回目ということなんだろうか

ツインレッドミラピッド撃破

攻撃してダメージを与えることが、覚悟を示すことというシンプルなガチンコ勝負

どれだけ撃ち込んでも全く怯まないので本当に倒せるのかという感じだったが

戦いの末に突然二体とも持っていた槍を喉に自分から突き刺した…

ついにジェイムスの覚悟に三角頭たちは諦めた。

最後の廊下

  • 何の用? ジェイムス
  • 花? 花なんか要らない
  • いいからもう帰って
  • 見てよこれ ぞっとする
  • 病気と薬のせいでまるで怪物みたい
  • 何見てんの?
  • もう早く出てってよ ほっといてちょうだい
  • 役にも立たないし どうせすぐ死ぬんだから
  • 殺してくれた方がラクなのに
  • でも医者にとって私は金づるだから
  • なんでまだいるの? 帰れって言ったでしょ
  • 聞こえないの? 二度と来ないで
  • ジェイムス 待って
  • お願い 行かないで…一人にしないで
  • 出てけなんてウソよ
  • お願い 大丈夫だって言って
  • 死なないよって言って
  • 助けて

ジェイムスとの会話だと思われるが、メアリーのセリフしかない。

メアリーはじわじわと症状が進行する状態にストレスを感じていたのは想像に難くない…見た目にも病状が現れるため変わっていく自分を見て絶望していたと思う。

そんな中ジェイムスはお見舞いに来て花を持ってきたりなど出来る事をして、少しでもメアリーを元気づけようとしていたようです。

でも上記の会話内容のようにジェイムスに苛立ちをぶつけてしまうということもあった。

イライラをぶつけられるのも辛かったジェイムスだが、⑬~⑱のセリフも辛い…

「お願い 大丈夫だって言って」「死なないよって言って」「助けて」と苦しんでいるメアリー

変わり果てた妻の姿を見て当然ジェイムスは助けてあげたいと考えるが…考えに考えた末に方法は1つしかなかった

ラスボス戦(Leaveルート)

会話から

このラスボス戦の導入部分の演出がエンディングによって変わってしまい、大きく物語の文脈が変わってしまう

なので1番オーソドックスなLeaveエンディングルートで考察していく

※ちなみにこのイントロのカットシーンはMariaエンディングだけは本物(?)のメアリーが登場する

ジェイムスの心境

  • ジェイムス「メアリー?」
    • メアリー「ジェイムス!」
  • ジェイムス「会いたかった本当に」
    • メアリー「私も待ってた」
    • メアリー「一緒にいられるのね」
    • メアリー「ずっと」
  • ジェイムス「違う」
    • メアリー「ジェイムス?」
    • メアリー「ねえ どうしたの?」

二人が抱き合い、マリアの「一緒にいられるのね」のセリフ直後までは目の前にいるのは本当にメアリーだと思っていたと思われる。

記憶にある服装、容姿をしていたので本物だ!としばらくは思ったと思う。

でも近づいてなんとなくマリアだと気づいてしまった。

全て思い出したジェイムスは目の前にいるマリア(メアリー)は自分が作り出した嘘ということを理解している。

自分自身で罰を受ける(償う)と覚悟を決めたジェイムスにとって死んでしまったメアリーと一緒にいられるというのは幻想でそれは良くないというのは自然な流れです。

マリアの「一緒にいられるのね」「ずっと」の後にジェイムスの表情はポカーンとしている。

ぽかーんとしつつも何をすべきかはわかっているような表情

このポカーン顔があるので恐らく最初は気づいてなかったんじゃないかなぁと思いました。

そうであればこの後ジェイムスは「違う」と伝えるのも文脈的には自然。

ジェイムス「分かってるんだ」

  1. ジェイムス「すまない」
  2. ジェイムス「分かってるんだ」
    • メアリー「ジェイムス…お願い…」
  3. ジェイムス「妻は死んだ」
  4. ジェイムス「思い出したよ」
    • メアリー「やめて」
  5. ジェイムス「これ以上ウソは続けられない…」
    • マリア「やめて!」
    • マリア「何が望み?」
    • マリア「いてあげられるのよ?」
    • マリア「一緒に!」
    • マリア「私はあなたのためにここにいるのに」
    • マリア「メアリーはもう何もできないわ」
    • マリア「私ならできるのよ」
    • マリア「してほしいことはない?」
    • マリア「どうしてほしい?」
  6. ジェイムス「ごめん…本当に悪い」
  7. ジェイムス「マリア…頼む 許してくれ」
  8. ジェイムス「それでも ダメだこんなこと」
  9. ジェイムス「もうやめにしないと」
    • マリア「ダメ」
    • マリア「え?」
    • マリア「こんなことしたくなかった」
    • マリア「絶対許せないわ」
    • マリア「絶対!」

後半の⑨あたりのやり取りを見ると「ジェイムスの願いから生まれた存在がマリア」ということは

ジェイムス自身は認知できているが、マリアが思っている感情とジェイムスの感情はあまりにかけ離れている。

マリアにとっては本当にジェイムスが全てに感じているからです。

マリアは裏切られたと感じた

マリアは結局生まれたところはサイレントヒルなのでサイレントヒルの意思に支配されている。

相手の反応を見て判断したりすることができず、三角頭たちと同じように拒否されることが受け入れられないので自分が存在するために戦うしかないとなってしまったと思われる。

もし本当にマリアがジェイムスのことを考えているのなら相手の立場に立って考えられるはずである。

支配されているというか生まれがサイレントヒルだから特性が「相手の願いをかなえてあげたい」という1点のみになっているためあまり深く考えることが出来ず、例えるなら「動物的な思考」になってしまっている。

俯瞰的に見るとマリアを通して「サイレントヒル=超常的な物」との対決と言った感じだ。

展開的にはジェイムスとマリアの対立に見えますが、ジェイムスが生み出している存在なのでジェイムスが嘘をついたことによる責任の始末とも言えるかも…?

でもウソをついていたと言っても記憶にモヤをかけられてウソの記憶が定着するようにしたのはサイレントヒルなので本来ジェイムスの責任ではないと思うよ!!!

ラスボス撃破

ラスボス撃破

ジェイムス…と呟くマリア

いくら全てウソの存在だったとしてもメアリーを模しているためしんどい…

この後何があったのかわからないが本物のメアリーと会話する場面に飛ぶ。

Leaveエンディング

Leaveエンディング
メアリーはなんとなくジェイムスが自分を殺害しようとしていることを予感していた
(これは病院の屋上のメモが裏付けとなる)
本心ではないが、言いづらい言葉なので口が震えているのが泣けてくる…
しかしメアリーは全てを理解していたようで「もしそうなら どうして悲しそうなの?」と笑顔で答える。
思わずジェイムスは彼女の手を取った。辛すぎ

このエンディグはラスボス戦のあとどういうわけか二人は自宅(殺害現場)を再現した場所で再会する。

互いに思いを伝えあった。その後ジェイムスはホテルパートから探し続けていた「ジェイムス宛の手紙」をメアリーから受け取る。

「あなたが探してたものよ」

その後ジェイムスはローラのもとへ向かう。

ローラは自分に宛てたメアリーの手紙をジェイムスに読ませてあげていた
同じくジェイムスもメアリーが自身に宛てた手紙をローラに見せることにした。
お互いに手紙を読んだし、ローラとジェイムスは対等の関係になったという意味合いのレイアウト
最初に会話した時はローラは上でジェイムスは下だった。手紙もローラの分しかなかった

ジェイムスは明確にメアリーを愛していたが、彼女を殺害すると決心した。

それは不治の病を患った彼女にこれ以上苦しんでほしくなかったから…

メアリーには伝わっていなかったかもしれないが、ジェイムス本人はそう思っていた。でもメアリーには苦しい思いをさせてしまったし、寝ているところへ殺害に及んだので意思の確認などは出来ていなかったと思われる。だからまず謝罪した。

だがメアリーはジェイムスによる殺害を望んでいた。自分にとってもジェイムスにとってもそれが最善だったと考えていた。

そしてメアリーは最後に自分が死んだときに手紙を渡すように担当看護師に伝えていたが、ジェイムスが自宅で殺害してしまったので手紙を見ることが叶わない状況になっていることも理解していた。

なのでメアリーは「あなたが探してたものよ」とその手紙を複製?したものをジェイムスに手渡した。

その後二人は別れて、ローラと合流する。

ローラは自分に宛てたメアリーの手紙をジェイムスに読ませてあげていたので、同じくジェイムスもメアリーが自身に宛てた手紙をローラに見せることにした。

全ての真実を明らかにしてローラとジェイムスの間にあるモヤモヤはなくなった。ローラもジェイムスを許してくれた。

二人は帰路につき、サイレントヒルを出ていった。

ジェイムスとメアリーの二人については悲しい物語ではあるものの、二人の思いを示し合わすことが出来てお互いにすっきりしたと思う。プレイヤーも…

最後にジェイムスとローラが二人で一緒に歩いているラストは希望を与えてくれる良いエンディングです。

でもメアリーの遺体をどうにかしないとね…

メアリーからジェイムスに宛てた手紙

曖昧な眠りの中で夢を見るのはあの町

サイレントヒル

いつかまた 二人で行こうと約束しておきながら

私のせいでかなわなかった

私は一人でそこにいる あの思い出の場所で

いつかあなたが来てくれるのを待っている

だけどあなたは来てくれない

でも待つわ 寂しさと悲しみにひたりながらいつまでも

それがあなたを傷つけたことへの罰

だけど現実は変わらない

会いに来てくれることを祈りながら ただ横たわっている

毎日変わらない天井を眺めながら ずっとそんなことばかり考えている

今朝 先生が来て 家に帰る事を許してくれた

良くなったわけではない 今は少し落ち着いているけれど

それでも家に帰れてうれしい それは変わらない

でも 気になるのはあなた

私が家に帰る事を喜んでくれるだろうか? 

会いに来るたびに あなたはつらい顔をしている

私が嫌いなのだろうか 憎いのだろうか 私が疎ましいのだろうか

それも仕方ない

自分に未来が無いと知って 死にたくないとあがいた

なぜ死ななくてはいけないのか 焦りのままに周囲を傷つけた あなたのことも

だから私のことが憎いと思う でもここに書き留めておきたい

私は あなたを愛していた

こんな私のそばに何年もいてくれて…. 

本当にうれしかった

ただ 思いつくままに手紙にしたら とりとめがなくなってしまった

私が死んだら渡すように頼んであるの

だからあなたが読んでいる時には私はいない

でもいいの もう怖くないから

痛みが早く消えて欲しい

病気じゃない私の姿を 覚えていて欲しいの 

あなたは前に進んで あなたはあなたの

生きたいように 生きて欲しい 

自分をいたわって

ジェイムス 私は幸せでした

ジェイムスはここで初めて本物のジェイムスに宛てたメアリーの手紙を読むことになる。

手紙の現物は病院の人から渡されるはずだったのでメアリーが入院していた病院にあるはずだが、サイレントヒルの力によってメアリーから生成された(新しく書いた?けど結構ボロボロに見える)ある意味本物のメアリーの手紙を受け取ることになる。

メアリーはジェイムスと同じぐらい相手のことを考えるタイプでそれなりに罪悪感を覚えており、ジェイムスやその他の人達に自身の辛さをぶつけてしまったことを申し訳ないと思っていた。

そして病気で痛みを感じていたようで、やっぱり身体的に辛かったようです。だから死によって解放されたいと思っていたのは本当のようです。

そして明確にジェイムスを愛していたということ、またジェイムスから愛されているということも感じていた。

だからこそ“死を受け入れる覚悟”を持つことができたのかもしれない…

ジェイムスとローラ

今回の騒動はサイレントヒルがややこしいイタズラをしてきて、巻き込まれたようなものであってぶっちゃけくたびれ損と言えなくもない…😇

ただ、ローラと出会うことが出来たのは本当に幸運だったと思う。

メアリーがローラにあてた手紙にある通り、メアリーは自分の娘のように思っていたのでジェイムスは意思を汲んでローラを引き取るというのは自然な流れだと思う。(そうであって欲しい)

考察ひとまず一旦終わり

これらの記事を書いたのは、自分で1回まとめてみようと思ったのがきっかけです。

こんなに長くなるとは思わなかった…正直かなり大変でした。

ここまで読んだ人はいるんだろうか…面白かったらぜひ感想をコメントして欲しいです。また、「ここは変じゃね?」というのも全然ウェルカムです。

実は頻繁に読み直して途中でアレ?これ解釈間違ってない?となっているところが出てくるのでちょこちょこ修正しています。

私はこのゲームのストーリーが最初意味が分からない部分が多く、それで詳しく調べていたのですが原作版の解説が主に出てきてしまいます。原作版とは違っている部分が多すぎるので正確にこのゲームを理解できるようにはなってないです。

youtubeの考察はキャラクターごとだったり小ネタ集だったりバラバラでストーリー全体を見ることが難しかったので上から下に読むだけで全部わかるぐらいの考察を作りたかったのです。

このゲームは本当に面白いです。考察する中で「そういうことか!」と気づくことがいっぱいあってそれが楽しかったのでなんとかここまでまとめることができました。

開発チームの「Bloober Team」の皆様方本当にいいゲームをありがとうございました。

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コメント

コメント一覧 (3件)

  • はじめまして!サイレントヒル2考察読ませていただきました。
    ストーリーの流れに沿って丁寧に書かれていて、とても面白かったです。
    自分でプレイした時は気付かなかった点もあり、大変興味深く拝見しました。(恥ずかしながらアパート201号室がジェイムス夫妻の部屋なのに気付いていませんでした……知れてよかったです!)

    細かい部分まで作り込まれていて、本当に良くできたゲームですよね。
    こちらのブログで知ったこともふまえて、また最初からプレイしてみたくなりました。
    執筆お疲れさまです!

    • 読んでいただいてありがとうございます!

      このゲームは本当に細かいのでまだまだ書けることは多そうです。
      せっかくここまで書いたのでこれからもちょこちょこ書き足していこうと思います。

  • うわ、AIアイコンだと気づかずに読み耽っちまった。サムネにもあるな。これもAIで書いたか?時間無駄にしたわ。

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