もちろんゲームだけでなく、映画とかでも同じだと思う。
おすすめされると抵抗を感じる時
「このゲーム、超面白いよ!最近リリースされたばかりで、みんなやってるし、絶対ハマると思うから一緒にやろう!」
「ふーん、そうなんだ。(ちょっと興味はあるけど…)
今プレイしてるゲームがあって、そっちで手一杯かも~」
「いやいや、この新しいやつは今が旬だから!流行に乗り遅れちゃうよ?」
「流行りに乗るより、自分のペースでやりたいし…。むしろ今やってるゲームをもっと楽しみたいんだけど…」
いけたらいくわー
(いかない)
こんな露骨な会話はあんまりないと思うが…
誰かに何かをおすすめされたときに、妙な抵抗感が生まれることはないだろうか?
これについて思ったことと調べたことをまとめてみました。
1.人間の自然な心理的反応らしい
まずこの抵抗感について罪悪感のようなものを感じることがありますが(少なくとも自分は若干そのように思う…)
安心してほしい。この心理現象はどうやら
“熱いものに手が触れた瞬間に、手をすぐ引っ込める反射的な動作と同じような類”らしく
“心理的リアクタンス”と呼称されている。
決してあなたの性格が悪いというわけではないということが証明された!!!と思いたいけどまぁちょっとは性格が反映された故の心理現象ではあるとは思う…
ちなみに1966年に心理学者の人が提唱したとのこと…そんな昔からわかってたのか。。。だったらもっと早く人類に周知させてくれよと思った。
2.もっと一般的で典型的な具体例
商品やサービスのおすすめに対する反発:友人や広告から強くすすめられた商品やサービスに対して、「選択の自由が奪われた」と感じ、その商品を避けようとする反応が起こることがある
親の干渉に対する反抗:親が子どもに対して、ある行動を禁止したり制限したりすると、子どもはその行動をさらに強く求めることがあり、逆にその行動を取りたくなる
行動制限への反発:たとえば、禁煙や飲酒禁止など制限があった場合に、制限に対して反発したくなり逆にそれらを強く望むようになることがある
心理的リアクタンスは、外部からの強制的な指示や制限によって個人の行動や選択の自由が侵害されると感じたときに起こり、抵抗として制限された行動や選択肢を取り戻すための動機が強くなるため
その結果、反対の行動や結果を強く求めるようになってしまうということのようです。
つまり
選択の自由を奪われた!と感じると自動的に反撃しようとするパッシブスキルが精神には装備されているようです。
3.心理的リアクタンスの強さは人によって違う
要は反撃の強さが人によって強かったり弱かったりする。
リアクタンスレベル(仮称)が強いと以下のような行動が出てくる
逆張り行動:わざと反対の行動を取る。たとえば、禁止された行動を意図的に行うとか
推奨,おすすめ対する拒絶:他人からのおすすめやアドバイスに対して、興味を持っていたとしても、それをあえて拒否する。(うぜぇ!となる)
選択の回避:制限された選択肢ではなく、別の行動や選択肢を選ぶ。(自分で選びたいから)
好きにやらせて…
4.「縛りプレイ」と心理的リアクタンスは関係性があるんじゃないか
ゲームというものは必ずルールがあるので
よくある縛りプレイの行動原理になっていたりするんじゃないだろうかと思った。
例えば以下のように、リアクタンスは”制限の数や強さ”、”納得感の無さ”で強くなっていくという
制限の強さ:制限が強いほど、リアクタンスも強くなる傾向がある。
たとえば、「絶対に〜してはいけない」というような極端な禁止は、強い反発心理を招く
選択肢の数:もともとの選択肢が多ければ多いほど、それらが制限されるとリアクタンスが発生しやすくなる。逆に、もともと選択肢が少ない場合にはリアクタンスはあまり発生しない
制限の正当性:制限が合理的で正当な理由があると理解されれば、リアクタンスは弱まる。しかし不合理な制限や強制的な介入はリアクタンスを強める。
個人的に思い当たる節しかない
例えばモンスターハンターの闘技場では、扱える武器が制限されており自分がいつも使っている武器が使えない場合に「こんなのやりたくないよー」と思うことが各作品毎回あった
まぁこれはシンプルに使いたい武器がないからやりたくないという部分が大きいとは思いますが…寒冷性はありそうです
個人的な話だが、ゲームのタイトルをyoutubeで検索するとこんな感じのサムネイルが大量発生している。最強!後悔!損する!〇〇5選!!!などなど…
これに対して言いようのない不快感を感じていた。
決してこれらの動画の投稿者に対して物申したいわけではなく…
なんか不快な感じがするんだよな…というのが理解できた。
これが最強!だったり、これ選ばないと後悔するぞ!だったりこのような文言は
相手に対して選択肢を狭める提案になるので心理的リアクタンスに繋がることが理解できたので逆になんかスッキリした。
勿論2回目ですが、動画投稿者に対して物申したいわけではないのです…
おすすめしたり、アドバイスする時に相手の抵抗を軽減する”伝え方”
あなたが何かを布教したい時に
伝え方を工夫するとより良い結果にたどり着けるかもしれない。
提案の形にする:何かを指示するのではなく、提案として選択肢を伝える
選択の自由を強調する:相手に決定権があることを強調し、強制的に感じさせないようにする
相手の視点を尊重する:相手の考えや感情に理解を示し、対話を重視する
こんな感じに振舞うと少なくともケンカになるようなことは避けられるのですが…
当たり障りが無さ過ぎて恐らく何も起こらないという風にほとんどの場合なってしまうと思う。
“相手を何とか導きたい意図がある場合どうすればいいのか”
非常にもどかしく感じると思うのでそんな人はどうすればいいのか…というのを以下のボタンの中にまとめた。ただ、基本的には時間はかかる。
「選択肢を渡す」
「これやって!」ではなく、いくつか選択肢を出すと、相手も自由に決められる感じがする。
「この方法試してみてもいいし、こっちでもいいかもね」みたいに、相手が選べる余裕を作ると、自分から動いてくれるかも。
「提案を優しく伝える」
「こうしたほうがいいよ!」ではなくて、「これが良いと思うんだけど、どう思う?」と意見を聞きながら進める。
強制的に感じさせず、自然に話を持っていけると相手も受け入れやすくなる。
「感情に寄り添う」
相手の気持ちや考えに共感すると、信頼感が生まれやすい。
例えば、「そうだよね、そういうことあるよね~。でも、こんな方法もあるけどどうかな?」と相手の感情をちゃんと理解しながら進めると、抵抗感が薄れることが多い。
「小さな成功をさせる」
いきなり大きな目標ではなく、小さく達成しやすい目標をまず設定し、成功体験をさせる。
すると自信が付き、どんどん前向きに進んでくれるポジティブな流れが生まれる可能性が高まる。
「理由をしっかり伝える」
なんでこのやり方がいいのか、ちゃんと理由を説明すると納得させやすい
「これをやるとこんな良いことがある」と理由をセットで伝えると、相手も納得しやすい。
「フィードバックをうまく使う」
一方的に「こうしなさい!」というのではなく、相手の意見や反応を見る
それを踏まえてフィードバックする。「そのやり方でもいいかもしれないけど、こうやるともっと良くなるかもね!」という感じで相手をリスペクトしながらアドバイスできると受け入れられやすい。
「細かく指示しすぎない」
相手を細かく管理しすぎると、かえって反発されやすい。
ざっくり方向性だけ示して、あとは任せる。自由にやらせることで、「自分で決めた!自分でできた!」と感じてもらえると、反発が減りやすい。
「相手のペースに合わせる」
進み方や成長のスピードは違うので急かしたり押し付けたりしない
相手のペースを尊重する。「自分のペースで進めて欲しい」と伝えれば安心して継続できる
5.おすすめやアドバイスされた側も、メタ的に考えると気持ち的には楽
ここまで記述した内容を知っていると何か感情がざわついたときにいい感じの振る舞いができるようになるかもしれない。
何か精神がざわついたときに、「心理的リアクタンス発動してきたな…」と他人事のように捉えられれば落ち着きやすくなる…と思う。
(NGSは)やらないよ
(´・ω・`)そんなー
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