案内
トルーカ刑務所へ
刑務所に入るとすぐ懺悔室がある教会のような場所があった。それが↑のメモ恐らくここに勤めていた刑務官のメモか教会を担当していた神父のメモ
メモ要約
罪人は罪を認識しておらず許してくれ!など嘆くことが無い。殺人のようなわかりやすい罪であったとしてもむしろ足りない語彙力で言い訳をして隠そうとする。そうして都合のいい現実を作り出して夢を見ている。どれだけ邪悪な忌むべき存在であっても人間らしさは変わらない
うーん…どうにもならない感。更生は無理だと諦めているのをこの文章から感じる。
つまりトルーカ刑務所はどうしようもないほど罪が重い罪人が集められた刑務所だったのだろうと思われる。なんか基本的にみんな処刑されてるみたいだし….
ここにやってきたということはジェイムスは罪人だったというのを示していると思う。サイレントヒルが罪を認めろと招いたのか、ジェイムスが認めたからここに来たのか正確にはわからないが、いろいろな繋がりで刑務所に来ることになったと思われる。
刑務所では病気がまん延していた
まずトルーカ刑務所はジェイムスがいた時代において存在しておらず、やっぱり過去に遡っていると思われる。ただタイムトラベルしたというよりはサイレントヒルという土地が記憶している背景を現代のジェイムスに見せているというのが正しいかも
年表を見るとサイレントヒルには物凄い昔から”伝染病”と”土着信仰”の2つがあったのがわかる。ということは宗教チックなデザインの三角頭は形は違えど16世紀時点からいたのかもしれない。
また資料館によるとブルックヘイブン病院自体は1810年頃に開設されており、立派な建物になったのが1880年の写真の状態だと思われる。
ブルックヘイブン病院の様々な患者の症状も伝染病由来なのかもしれないが、ジェイムスがいる時間軸の時点ではもう伝染病は根絶されていると思われる。(そうでなければ観光地として成り立たないし…)
絞首台
6つの絞首台から、正解の縄を選ぶ。罪を犯していない人の物語になっているプレートの番号が正解になっているが…特にジェイムスとは関連性はなさそうだ。
難易度はハードでやってるので文章が複雑になっています。答えの文章から考えると、“捕まった人を助けに来た人の物語?”だと思われる。いやでも他の文章もなんか誰が悪いんだこれ?というのが結構あるのでよくわからない…まぁただのパズルで独立していると思うのであんまり考察の余地はなさそうです。
下へ…下へ…
どんだけ下へいくんだよ…
考えてみればサイレントヒル資料館が入口だったのでもう建築構造としては滅茶苦茶すぎる。
下へ向かっているのはどんどん”深層心理=真実”に近づいているというのを示していると思われる。この先は迷宮ステージになっているので、今度は深層の中で彷徨うことになる。
アブストラクトダディ戦
このボス戦はかなり強烈です。
ほとんどが天井が低い狭い通路で構成されているため圧迫感がすごい。
アンジェラが逃げ場のない暴力に晒されていたという内面が強烈に表現されているエリアとなっている。
また崩壊する家は”崩壊していく家庭”を示しているようにも見える。
考察7で記述した通りアンジェラは性的虐待を受けていたので、そういった表現が読み取れる部分も背景に含まれており、例えば人間の皮膚のような壁や天井、荒い息遣いの音、蒸気が噴出しているピストン運動する謎の機械…いろいろ想像できる関連性のあるものが出てくる。
アブストラクトダディの詳細
外見について説明するまでもなく知っている人は多いかもしれないが、この見た目自体が彼女の過去を象徴するものであるという設定から「性的虐待をしている父親とアンジェラ」がモチーフになっている。
四角いフレームのようなものはベッドを示していて、人間の皮膚のような部分は布団を被って中に人間がいるような見た目をしている。そして頭のようなものが二つあるため、何かに覆いかぶさっているようにも見える。
原作では、戦闘エリアの背景が壁に空いた無数の穴の中で棒のようなものが前後に動いているというよりわかりやすい表現になっていて非常に生々しくグロテスクになっている。(当時のグラフィックだから許された)
アンジェラと再会するが…
あーもうめちゃくちゃだよ…
アンジェラはなんとなくジェイムスの核心を突いてしまう
やめろ アンジェラ
- ジェイムス「やめろ アンジェラ」
- ジェイムス「大丈夫 落ち着け」
- アンジェラ「命令しないで!」
- ジェイムス「いや 違う…」
- ジェイムス「もういい やめるんだ」
- アンジェラ「それやめて」
- ジェイムス「何を?」
- アンジェラ「とぼけないで」
- アンジェラ「分かってるのよ」
- アンジェラ「どうせ裏があるに決まってる 下心が」
- ジェイムス「アンジェラ いいか」
- アンジェラ「ごまかさないで」
- アンジェラ「いいわよ どうぞ」
- アンジェラ「力ずくで従わせれば?」
- アンジェラ「あの男がしたみたいに」
- アンジェラ「あんたたちみたいな…クズ」
- アンジェラ「大っ嫌いよ 大嫌いよ….」
「どうせ裏があるに決まってる 下心が」というセリフが、アンジェラに対しては完全に潔白だったとしても…ジェイムスの内面では女性に対しての性的な事に対する心情は結構危ういところがあるので、そこをアンジェラに何となく見透かされてしまっている。
アンジェラ視点で言えば、お墓で初めて出会った時いきなり肩触って来た人だし…今となってはそれが裏付けになってしまい何にも言えない。
大事なメアリーよね
- ジェイムス「アンジェラ….」
- ジェイムス「誰のことか知らないが…」
- ジェイムス「私は君を叩かない」
- ジェイムス「メアリーに会いたいだけだ」
- アンジェラ「メアリー…」
- アンジェラ「大事なメアリーよね」
- アンジェラ「大事にしてた」
- アンジェラ「今は違う」
- ジェイムス「えっ?」
- アンジェラ「でしょ?」
- アンジェラ「もうどうでもいいって思ってる」
- ジェイムス「いや….」
- アンジェラ「代わりの人でも見つけた?」
- ジェイムス「違う!」
- アンジェラ「ママを見つけないと…」
- アンジェラ退場…少し冷静になったようにも見える
- アンジェラ「ママを見つけないと…」
- ジェイムス「絶対に…」
アンジェラはかなりのストレスに晒されたのでジェイムスに対してそれをぶつけてしまったというのもあると思う。ジェイムスは終わりのないディフェンスを強いられるのだ…
アンジェラは「もうどうでもいいって思ってる」「代わりの人でも見つけた?」と言ってはいけないことを言ってしまいジェイムスは思わず「違う!」と強めな口調で返してしまう。
ジェイムスは自身が思っていることと違うことを言われたので強く返答したと思う。
しかし「絶対に…」と強調しているが少し自分を疑い始めているようにも見えた。
今回のアンジェラとジェイムス
アンジェラとしてはこの世界は見られることも嫌だったと思う。そんな最悪の部分が共有されてしまいジェイムスが迷い込んでしまった。
世界が共有された理由はジェイムス自身にアンジェラの父親と似ている部分が僅かながらあったからなのでは…と思ってしまう。ここまでの考察の中でジェイムスにそういった部分は100%無いとは否定できず、むしろ万が一あり得るかもしれない…と思ってしまう程度には暴力的な部分と性的な事に対する心情がわかってきている。
個人的にはジェイムスが異常者とは思わない。
もちろんジェイムスの心理は分からないが…人間誰しもそういった醜い部分は必ず持っており、今回の物語をきっかけにいろいろな要因で強調されてしまっているだけのように思う。切り取って、醜い部分だけをみれば確かに異常者にしか見えないだろう。
エンディングの種類によってしまいますが最後まで見たときにジェイムスはとても人間らしい人間に私は感じた。
コメント