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墓穴の先にはエディーがいた
なんでさっきまでジェイムス自身を掘り下げていたのに突然エディーの世界に迷い込んでしまったんだろうか…
ロジカルに考えるよりは、“たまたま迷い込んでしまった”と考えるのが自然かもしれない。サイレントヒルの世界ではそういうことがよくある。
強いて言うならジェイムスの墓の隣がエディーだったが…まぁこじ付けかな?
エディーの背景
メモ的にリンクを添付
エディーとの会話1
- エディー「俺なんてほっとけばよかったんだ」
- エディー「なんでこんなところまで追いかけてきた」
- エディー「何度殺されりゃ気が済む!?」
- ジェイムス「エディー?」
- ジェイムス「うわっ エディー 私だ」
- エディー「ああ あ…」
- エディー「やあジェイムス」
- ジェイムス「エディー…何をした?」
- エディー「何をしたと思う?」
- エディー「”ブタの穴から生まれたブタクソ野郎”」
- エディー「”さっさと泣けよママに慰めてもらえ”」
- エディー「”生きるだけ無駄だ” “なんで死なねえんだ!?”」
- エディー「ああ…」
- エディー「そうだよな」
- エディー「俺はバカでノロマで弱虫なデブだ」
- エディー「でもな」
- エディー「誰だって 天才でも 顔がどんなに良くても」
- エディー「死体になっちまえば同じ!」
- エディー「デブより価値がない!」
エディーの本性が出てくる…というよりエディーは自暴自棄になっているようにも見える。もともとエディーはいじめを受けていたので自己肯定感はかなり低い。⑦~⑨のセリフは他人から言われた言葉だと思われる。
⑤の「やあジェイムス」の感じを見るとまだ他人に対してはギリギリ平静を保っていたが…
ジェイムスがエディーをちょっと刺激してしまったことで一気に爆発してしまう。
ジェイムスはただ「何をした?」と声をかけただけですが、エディー自身の被害認知が強すぎるので馬鹿にされているような、問い詰められているように感じたと思われる。
エディーは一気にまくし立ててくるが…⑩で「ああ…」と少し後悔しているようにも見えた。
罪悪感に根源を思い出してしまった?
エディーとの会話2
- ジェイムス「エディー」
- エディー「何だ?」
- エディー「お話でもしようってか?落ち着けって?」
- エディー「あんたも同じだ ジェイムス」
- ジェイムス「それは違う」
- エディー「もう 黙れ!」
- エディー「俺をバカにしてる」
- エディー「分かるんだからな」
- エディー「ずっと俺を見下してた」
- エディー「会った時からだよ」
- エディー「もう笑わないのか?」
- ジェイムス「も…もうやめよう」
- エディー「きれいごというな ジェイムス」
- エディー「町に呼ばれたんだろう? なあ」
- エディー「俺とおんなじだよ」
- エディー「そんな善人面したって無駄さ」
- エディー「ああ…」
- エディー「すぐに分かるよ」
ジェイムスが本当にエディーを馬鹿にしていたかどうかはわからない。
しかしエディーの感じを見ていると”あんまり関わりたくないタイプの人”に見えるがジェイムスはそれでも丁寧に話しかけてコミュニケーションを取り続けようとしたのでジェイムスは見下してたというより助けようとしていたように思う。
「町に呼ばれたんだろう? なあ」のセリフから考えるにエディーはサイレントヒルがどんなところなのか理解しているようだった。(罪を犯した人が導かれてしまう町であるということ)
そのためジェイムスもそういった二面性があるように推測されるため、疑心暗鬼になっていたと思われる。
もちろんいじめ等による影響で自己肯定感がかなり低くなっており、他人に言われた言葉を悪く捉えがちな傾向がエディーにはあると思うのでその点も加わって完全にジェイムスと敵対してしまうのであった。
周囲にジェイムスらしき死体が沢山ある




エディーと会話した部屋にジェイムスらしき死体が沢山ある。
ただ中に来ているシャツがチェック柄だったり少し違うため別人も含まれていrかもしれない。
以前会話した歴史資料館を降りた後のエディーと出会うところは、確実に別の死体だった。

こちらは恐らくエディーをいじめていた人だと思われる。
ずっとこの人が追いかけてくる世界だったのだろうかと思ったが、最初の冷蔵庫の遺体はまた別の人のように見える…なのでエディーの心境次第で出てくる人が変化するというのはあると思ったが…どうだろう。

自分を罵る人間が襲ってくる世界
エディーの背景は、端的に言うと以下の通り
彼の「裏世界」では、怪物ではなく自分を罵る人間(もしくは人間によく似たクリーチャー)が見えており、それらを拳銃で殺害していくうちに正気を失っていった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%92%E3%83%AB2
この設定に伴って、直前のジェイムスとの会話が影響してジェイムスとよく似たクリーチャー的なものが現れ、それを撃ちまくったのがこの部屋だったのではないかと推測する。
このイベント以前の最後の会話
最後に会話したのは、歴史資料館を降りてすぐのところだった。考察7
考察7のところの会話で、近くにあった死体は「襲ってきたから撃った」とエディーは説明したが、ジェイムスがエディーに質問を繰り返していく中で、本当は「ずっとこっちを見ていたから撃った」とエディーが嘘をついていたのを暴いてしまう。
そして最終的に「じっと見られただけで人を殺すというのは….」とジェイムスは訴えるが
エディーは「冗談だよ」と言う。
しかしどう見ても冗談に見えなかった…という感じでした。

プレイヤーから見てれば、別にジェイムスは罵ってはいないように見えるが
エディーの受け止め方的には違ったと思われる。

公式サイトの彼のプロフィールには「自分が傷つけられたることを極端に恐れている」と書かれているため考察7の会話が影響したのは想像に難くない。
刑務所での会話
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-
- エディー「簡単なんだな」
- エディー「頭狙って引き金を引くだけ… 」
- エディー「でパァン!」
- ジェイムス「エディー?」
- エディー「ああ えっと…
- エディー「やあ ジェイムス」
- ジェイムス「何があった? これは誰だ?」
- エディー「わからない こっちに向かってきた」
- ジェイムス「そうか」
- ジェイムス「じゃあ襲われたから 撃ったんだな?」
- エディー「そうだ」
- エディー「こうなったのはこいつのせいだ」
- ジェイムス「落ち着いて話せ エディー」
- ジェイムス「どうして彼は 襲ってきた」
- エディー「わからない いきなり現れた」
- エディー「暗い中を忍び寄ってきたんだ」
- エディー「足音が聞こえて振り返ったらそこにいた!」
- ジェイムス「そして襲われると思ったんだな?」
- エディー「うう…ああ!! だって…」
- エディー「あんな風に見られたらこうするしかなかった」
- ジェイムス「”見られたら?”」
- ジェイムス「向かってきたんだろ?」
- エディー「…ああ つまり…」
- エディー「目が そんな感じだった」
- ジェイムス「目が?」
- ジェイムス「それでも…」
- ここで銃を突きつけられる
- ジェイムス「じっとみられただけで人を殺すというのは…」
- エディー「なんて顔してんだよ」
- エディー「冗談だよ」
- エディー「ここに来たらもう死んでた」
- エディー「引っかかったな」
- エディー「じゃあそろそろ…」
- エディー「行くとするよ」
- ジェイムス「待て」
- ジェイムス「一人で出ていくのか?」
- エディー「ああ」
エディー戦前のイベントの会話
- エディー「俺なんてほっとけばよかったんだ」
- エディー「なんでこんなところまで追いかけてきた」
- エディー「何度殺されりゃ気が済む!?」
- …..
①~③は考察7の会話と繋がっている。
エディーは途中から明らかにジェイムスを敵視し始めたと言える。
エディー戦
前半戦のセリフ
- あんたにわかるか?ジェイムス
- いつも嫌われ いじめられてきた
- この見た目のせいで
- ああ あの犬をぶち殺して逃げたんだ
- いじめ加害者の飼っていた犬
- でもメチャクチャ楽しかった
- 自分のはらわたかみちぎろうとして最後は丸まって死んだよ
- で奴が追ってきたから 脚を撃ってやったんだ
- 「奴」は恐らくいじめ加害者
- 犬よりキャンキャン鳴いてたよ
- 次はあんただ ジェイムス
恐らくいじめ加害者にやり返した時の成功体験によって、「加害してくる奴は殺せばいい、自分にはそれができる」と捉えてしまったのだと思われる。
エディーはサイコパス気質があるというよりは、過去のトラウマによって倫理観や性格が歪んでしまったというのが言えそうです。
エディー本人がすべて悪いというよりは、主にいじめ加害者や他人によって理不尽な目にあっていてそれによって性格が歪んでしまったのに、サイレントヒルとしては「真実、現実に向き合わず逃げ続けているからダメです」という扱いを受けていて救われないのはなかなかにかわいそうな存在である。
後半戦のセリフ
- ここで死ね ジェイムス
- もがいてガキみたいに泣き叫ぶがいい!
- で最後は丸まって死ぬんだ!
- 最高だろうな
- 前と同じだ!
やっぱり犬といじめ加害者を撃ち殺した時の成功体験が気持ち良すぎてそれに引っ張られている感じがこれらのセリフから推測できそうです。
彼の人生の多くは苦しい時間だったと思われる。そんな中いじめ加害者に対してやり返したことが貴重な成功体験だった故に、強く強く記憶に刻まれてしまった故にこのような末路になってしまったと思われる。
エディーを殺す


以前の考察記事で書かれている通り
ジェイムスはここで人を殺してしまったのは初めてではない気がする…ということに気づいてしまいます。
真実が徐々に見えてきたので、この時点から自分で作りだした嘘であるメアリーからの手紙という存在が徐々に消えていくことになるのであった。
トルーカ湖を渡る



↑クリックで拡大できます。
この場所は「光の淑女」の伝説の一部が再現されたようなシチュエーションになっていると思われる。
真実の愛を求める人々は、今でも湖上で淑女の光を見ることができ、愛する人を迎えに来るために輝いているのだと云う伝説が、今なお残っている。
やっぱり物語の主軸的には「ジェイムスは心からメアリーを愛していた」が正しいと言っていいと思う。
レイクビューホテルに辿り着く



レイクビューホテルに入るとすぐ地図が手に入る。
312号室に「あなたを待っている」と記述されており、ここがメアリーと一緒に泊まった部屋だと思われる。
そして受付のメモで金庫にビデオテープがあるということがわかる。


ホテルの鍵は何故か312しか存在していない。
ローラと再会する







ローラとの会話1
- ローラ「おどろいた?」
- ジェイムス「ああ とてもね」
- ジェイムス「当然の仕打ちか バカジェイムスには」
- ローラ「かもね」
- ローラ「でもね ヤな人じゃないよ ちょっと….ウザいだけ」
- ジェイムス「そうかい それで….」
- ジェイムス「次は何をする気?」
- ジェイムス「奥の暗い部屋にでも閉じ込めるとか?」
- ローラ「んん….いいや もう十分 今はね」
- ジェイムス「そう なら安心だ」
- ローラ「それより メアリー探すの手伝ってよ」
- ローラ「いるんでしょ? ね? お願い 教えて!」
- ジェイムス「メアリーがここに?」
- ローラ「メアリー 手紙に書いてたもん」
- ジェイムス「手紙?」
- ジェイムス「本当にあったのか」
- ローラ「ああ….うん….読みたい?」
- ローラ「でも レイチェルに内緒ね」
- ジェイムス「レイチェル?」
- ローラ「看護師さん ロッカーから….こっそり取ってきたの」
最後に会ったのは病院表世界のボス戦のところで、プレイヤー的には結構前なので久々に感じる。
ローラが警戒を解いてくれた感じだろうか…二人の距離感は一気に縮まり、かなり話をしてくれるようになった。
メアリーの手紙の内容の一部
あなたはジェイムスのことを嫌ってて会おうとしなかったけど
でも何かあったらいつでも頼りなさい
ぶっきらぼうであまり笑わない
ちょっと短期な人だけど本当はとても優しい人だから
信頼していたメアリーが書いた手紙の中に、上記の文章があったので「ジェイムスは悪い人ではなかった」と認識を改めたのかもしれない。
ジェイムスはローラが持っていた手紙を読ませてもらうことになるが、あることに気づく。
ローラに宛てたメアリーの手紙
かわいいローラ
あなたがこの手紙を手にするときには私はもういない
とても遠く静かな場所にいってしまったから別れも言わずいなくなってしまってごめんなさい
ローラ 元気でね
あまりシスターを困らせないように
あなたはジェイムスのことを嫌ってて会おうとしなかったけど
でも何かあったらいつでも頼りなさい
ぶっきらぼうであまり笑わない
ちょっと短期な人だけど本当はとても優しい人だから
大好きよローラ 本当の娘のようにあなたを愛してた
もし病気が治るならば本当の娘にしたいと思っていた
それでもきっといい人生を歩んでね
あなたは強くて賢く美しい子よ
8才の誕生日おめでとう ローラあなたの親友 メアリー
この手紙は近々自分が死んでしまうと悟ったメアリーが看護師のレイチェルに、自身が亡くなった後に二人に渡して欲しいと託したものだと思われる。
「あまりシスターを困らせないように」というところでローラが孤児であるということがわかる。シスターは恐らく教会のシスターでアメリカでは教会が孤児院を運営していることが一般的によくあることなのでその関連性で面倒を見てもらっているシスターだと思われる。
この時ようやくジェイムスは、メアリーとローラ、二人の関連の強さを理解する。
エンディング後の二人
メアリーがとても大切にしていた、本当の娘にしたいと思ったほどの存在であるならば優しいジェイムスなら面倒をみてあげようと思っても不自然ではないと思う。
つまりLeaveエンディング(過去を断ち切り罪を背負い、ローラと二人で町を出る)に繋がっていくが…結末はプレイヤー次第。
この感じならLeaveがトゥルーであって欲しいものである。
In Waterのエンディングが正史とよく言われるが、それはサイレントヒル4に登場する主人公が住んでいるアパートの管理人がジェイムスの父親で、その父親の日記曰く「ジェイムスとメアリーは行方不明になった」というのが確認できるため正史と言われているのともう1つ
ノベル版のサイレントヒル2のエンディングがIn Waterになっているというのも根拠にあげられる。
公式が出したノベライズがそのエンディングを選んだから正史という理解はわかるけど…そもそも小説では複数のエンディングを用意するのは難しいという都合があるので確定とは言えないのではないだろうか。
そして「行方不明」となっているだけで死亡した証拠とかは無いので死亡したのが確定ではなく、サイレントヒルを脱出後に何かしらの伝手でひっそりと新しい人生を歩んでいるという可能性も0ではないと考えることもできる。
しかし追加された「stillness」というエンディングが正史である「In Water」のアレンジのようなものになっておりこのエンディングでもやっぱりジェイムスは死んでるっぽいので逃れられないかもしれないが…
明確には描写してないから!生きてるかもしれないよ!!!
「stillness」の考察はまた後に書こうと思う。
ローラとの会話2
- ジェイムス「ローラ…」
- ジェイムス「今は何歳だ?」
- ローラ「えと 先週8歳になった」
- ジェイムス「じゃあつまり 3年前に死んだんじゃないってことか…」
- ジェイムス「メアリーはここにいるのか?」
- ジェイムス「ここが”遠く静かな場所”なのか?」
- ローラ「いつもサイレントヒルの話してた」
- ローラ「写真も見せてくれたし また来たいって言ってたもん」
- ローラ「ジェイムスの話もしてたよ いつもそれに…」
- ジェイムス「何? なんだい?」
- ローラ「それに…手紙がもう1通あるの」
- ローラ「きっとジェイムス宛だよ 封筒に名前が書いてあった」
- ジェイムス「読んだのか?」
- ローラ「ううん 読んでは無い 1度だけ」
- ローラ「読もうとした ジェイムスに渡したくなくて」
- ローラ「でもメアリーはジェイムスに読んで欲しいだろうから」
- ローラ「私がとっておいたの ここに」
- ローラ「はい」
- ジェイムス「空っぽだ」
- ジェイムス「手紙なんてないぞ」
- ローラ「ウソ! でも…わたし取ってない ほんとよ」
- ジェイムス「じゃあどこにある?」
- ローラ「な なくしちゃったのかな」
- ローラ「探してくる!」
- ジェイムス「ローラ!」
ジェイムスは状況を理解しつつあるが、微妙にズレている。
ジェイムスがサイレントヒルに来た理由の認識は「3年前に亡くなった妻から手紙が来た」という理解になっているが
「8才の誕生日おめでとう ローラ」の部分と「現在のローラの年齢」から推察したジェイムスは
恐らくメアリーは生きているという解釈に変わったと思われる。
「じゃあつまり 3年前に死んだんじゃないってことか…」というセリフはそれを裏付ける。
更に「ここが”遠く静かな場所”なのか?」とローラに質問し
メアリーは生きているという根拠を強めようとしている。
しかし冷静にこの手紙を読めば文脈的に“遠く静かな場所”は所謂「天国」とか「あの世」を示しているように思うが…この状況下のジェイムスは必死なので“メアリーは死んでる”と諦めることは無かった。
その11

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